人気ブログランキング | 話題のタグを見る

自転車で行く小旅行


by tmshanagn304

自転車の勧め(2)

 大垣には町を東西に二分するように中心部を北から南へ流れる川があります。水門川といいます。この川の源は富士山の柿田川のようなロマンはありません。軒下に落ちる雨水が集まっていつしか川になっただけです。それでも川は川ですから北部では農業用水に、中心市街地では親水公園、遊歩道が整備され、市民に憩いの場を提供しています。大垣市が鼻高々に全国に発信するかの松尾芭蕉の「奥の細道むすびの地」もこの川沿いにあります。そこには芭蕉さんの像とか桜もたくさんあって、シーズンにはそれなりの人出です。
 水門川はその芭蕉さんの像があるあたりから川幅を広げ、南の郊外へと流れます。その郊外を流れる部分の堤防道路が、今では私の主なサイクリング道路となっているのです。この堤防道路は、ウォーキングのおばさんや犬を散歩させるおじさんが主に使う道路です。堤防の側面一体は、春は菜の花、秋は彼岸花が咲き誇り、サイクリングには最適の環境です。白鷺、青鷺、鴨、川鵜なども飛び交い、キジを見たこともあります。カラスは人の顔を覚えるいいますから手をふります。川の水もきれいで鯉もいます。酒を飲んだのか赤い鯉もいます。ヌートリア(ねずみを拡大したような生き物)もいます。ヌートリアの肉は美味しいと聞きますが、食べたことはありません。ワニはいませんが時々青大将に出会います。このときだけは血の気が引きます。まさしくミニアマゾンの様相です。しかし何よりも空が広い。遮るビルなど一棟もありません。その空で太陽に照らされた月を眺め、地球のどこかで夜に輝く月としてみている人がいるんだろうなと、雄大な気分に浸りながら約1時間走るのです。スカ〜〜とする時間です。つづく
自転車の勧め(2)_e0074782_2152069.jpg

by tmshanagn304 | 2007-06-17 21:54 | きまぐれに | Comments(0)